スクラップ買取をお考えの方で、レアメタルという言葉を聞いたことのある方はいらっしゃいませんか？

スクラップの中にレアメタルが含まれていれば、普通のスクラップよりも高価で売れそうな気がしますよね。

しかしそもそもレアメタルとはどういったものなのでしょうか。
今回はレアメタルの定義やその希少性についてお伝えします。

レアメタルとは

レアメタルには、実は国際的に決まった定義が存在しません。

日本においては、経済産業省の鉱業審議会レアメタル総合対策特別小委員会において「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、安定供給の確保が政策的に重要」という定義がなされています。

つまり、レア（あまり存在しない、あるいは取り出すのが困難）なメタル（金属）ということです。

具体的には31種類の鉱物がレアメタルと認められており、ニッケルやコバルト、タングステン、リチウムなどが代表的なものとして挙げられます。

また、最近注目の集まっているレアアースもこのレアメタルに含まれます。

レアアースとは、スカンジウム、イットリウム、ランタンなどの17元素のことを指し、希土類元素と呼ばれます。ネオジム磁石に含まれるネオジムなどがイメージしやすいのではないでしょうか。

また、これらの鉱物の中には、その希少性を理由として国からもリサイクルを推奨すべきと認定されているものがあり、具体的な検討が行われています。

スクラップや廃棄の携帯電話などの工業製品の中にも、こういったレアメタルは多く含まれており、リサイクルできれば多くのレアメタルを抽出することができます。

レアメタルは市場価格の変動が激しいため、スクラップ売却の際には相場を確認しておくとよいのではないでしょうか。

レアメタルの確保

国としては希少なレアメタルの確保に向けて強化策を検討しています。

1．リサイクルの推進
上述のように、工業製品からのリサイクルで多くのレアメタルを確保することができます。

2．代替素材の開発
レアメタルを使わなくてもいいような製品やレアメタルの代わりになる素材の開発により、レアメタルへの依存を防ぎます。

3．レアメタルの備蓄
ますます確保が困難になることが予想される中、将来を見越して計画的な備蓄を行います。

4．海洋資源の開発
日本の豊富な海洋資源からのレアメタルの確保を目指します。

5．海外資源確保の施策
現在、レアアースは中国からの産出がほとんどであるように、海外からの輸入は非常に重要になってきます。そのため、海外からの資源確保のための外交的施策をする必要があります。

今回はレアメタルについてお伝えしました。

国内にある資源の有効活用のためにもスクラップ買取を利用されてみるのはいかがでしょうか。

当社ではレアメタルを含んだスクラップ買取、見積もりを行っています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。