「スクラップを買い取って欲しい!」
「スクラップ買取のメリットを知りたい!」
「スクラップ買取業者を選ぶポイントが分からない!」
このようなお悩みをお持ちの方に、スクラップの概要や金属スクラップの代表的な種類、買取をしてもらうメリット、買取業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
スクラップとは?
「スクラップ(scrap)」とは、「細切れ」という意味を持つ英語です。工業分野では、「金属スクラップ」ともいい、金属製品を製造する過程で排出される廃金属や、金属製品の廃棄物のことを指します。
また、故障して修理する見込みがなくなった自動車や機械製品を「スクラップ」と呼ぶこともあります。スクラップと聞くと「不用品」のイメージが強いですが、金属には様々な用途があり、貴重な資源です。
そのため、出てきたスクラップは、専門業者が買取もしくは、回収するのが一般的です。回収されたスクラップは圧縮や切断、破砕などのプロセスを経て、資材調達業者や金属精錬メーカーに出荷された後、精錬した金属を原料として、工場や鉄工所などへ供給されます。
金属スクラップの代表的な種類
金属スクラップの代表的な種類として次の5つが挙げられます。
- 銅スクラップ
- 鉄スクラップ
- アルミニウムスクラップ
- 雑品スクラップ
- その他のスクラップ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.銅スクラップ
銅は導電性が高く、コードや電線など様々な場所で使用されています。そのため、「銅スクラップ」は、非鉄金属の中でも高額で買取されやすいスクラップの1つです。
銅スクラップは、ピカ線(1号銅)や混銅、並銅など、様々な種類に分類されます。また、形状や銅の含有率、銅相場によって買取価格は異なるため、高額で買取をしてもらうためには、しっかりと仕分けを行い、相場状況を把握することが大切です。
2.鉄スクラップ
「鉄スクラップ」は「くず鉄」とも呼ばれ、鉄鉱石と同じく製鉄の重要な原料です。鉄スクラップは大きく分けて、次の2種類があります。
- 自家発生スクラップ
- 市中スクラップ
自家発生スクラップとは、工場や鉄工所における製鋼のプロセスで発生する鉄スクラップのことです。業者に依頼して買い取ってもらったり、メーカーごとに再利用したりします。
一報の市中スクラップは、一般生活で排出される鉄スクラップのことです。建造物の解体や廃車時に排出されるものは、老廃スクラップとも呼ばれます。
市中スクラップは自治体がゴミとして回収するのが一般的ですが、スクラップ買取業者に依頼して、買い取ってもらうことも可能です。
3.アルミニウムスクラップ
アルミニウムは、日本国内で最もリサイクル化が進んでいる金属です。平成24年時点でアルミ缶のリサイクル率は約94%であり、リサイクルの王様などとも呼ばれています。
日本で消費されるアルミニウムのうち、約70%が新地金、残りの30%はリサイクルされたものが使用されています。アルミニウムのリサイクルが活発な理由は、リサイクルして地金を精製した方が、ボーキサイトからアルミニウムを精錬するよりも低価格だからです。
事実、ボーキサイトからアルミニウムへの精錬には、莫大な電力がかかることから、国内での精錬は2014年3月末に終了しており、現在は中東やブラジルなど、電気代が安い国で精錬されています。
4.雑品スクラップ
「雑品スクラップ」とは、複数の金属やガラス、被膜などが入り混じったスクラップのことです。買取をしてもらえる可能性はあるものの、分別や処理に手間がかかるため、種類ごとに仕分けされ、被膜などの不純物が入っていないスクラップと比べると、買取価格は下がります。
また、雑品スクラップを再利用して製造された製品の品質は低下してしまう他、再利用できない廃棄物となるリスクもあります。
5.その他のスクラップ
ここまで代表的なスクラップを紹介しましたが、金や銀、パラジウム、プラチナといった貴金属やスズなど、様々なスクラップがあります。特に金や銀、プラチナなどは工業金属として、優れた特性を持っており、電子回路やパソコンなどに使用されることが多いです。
また、パラジウムは自動車の排ガス浄化触媒などに使用されています。そのため、これらの製品もスクラップとして回収された後、粉砕して精錬し、各種部品の材料として再利用されています。
スクラップの買取をしてもらう6つのメリット
スクラップの買取をしてもらうメリットとして次の6つが挙げられます。
- リサイクルにつながる
- 環境問題への取り組みにつなげられる
- 収益性が高い
- 資源を大切にできる
- エネルギーを節約できる
- コストを抑えられる
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.リサイクルにつながる
金属スクラップの多くは買取・回収後、圧縮や切断、破砕などのプロセスを経て、リサイクルされ、新しい製品に生まれ変わっています。金属スクラップは紙やプラスチックと違って、どれだけリサイクルしても劣化しません。
そのため、品質を向上させる設備を導入しなくても、品質を維持できます。また、天然資源から金属を取り出すのと同じ方法で金属を再利用できるため、余計なプロセスが発生しません。
2.環境問題への取り組みにつなげられる
国土が狭い日本にとって、埋立処分場の確保は重要な課題です。金属スクラップを買い取ってもらうことで前述のとおり、リサイクルにつなげられます。
また、過去の経験から現在の日本では高度な廃水処理技術が備わっているため、環境への負荷をゼロにして水を流しています。金属スクラップのリサイクルは水資源を汚染せずクリーンなため安全で環境に優しいです。
鉱山を削る必要もなくなるため、自然を守ることにもつながります。
3.収益性が高い
日本は非鉄金属の消費大国ではあるものの、天然資源が少なく、国内で鉄鉱石の採掘は行っていません。海外から輸入に頼っている日本にとって、金属スクラップは貴重な原料です。
買取時の市場状況によって差異はあるものの、亜鉛や銅は様々な分野で用いられている重要な素材のため、高額買取がされやすいです。以上の点から、スクラップの売却は収益向上につなげられる手段となり得るでしょう。
4.資源を大切にできる
金属は天然資源であり、限りがあります。そのため、有限である金属を有効的に活用していくためには、金属のリサイクルが欠かせません。
金属スクラップを買い取ってもらえれば、資源を大切に利用することにつながります。
5.エネルギーを節約できる
天然の金属資源は不純物などが多いため、金属に精製する際には、それらを取り除く必要があります。しかし、不純物を取り除くためには膨大なエネルギーが必要です。
例えば、鉄鉱石から1tの鉄を精製する際、2tもの二酸化炭素が排出されるといわれています。一方、金属スクラップから精製された金属リサイクルは人工資源となり、既に不純物が取り除かれている状態のため、鉱石から金属精製するよりも、エネルギーを節約できます。
エネルギーを節約できれば、二酸化炭素の排出抑制にもなるため、地球温暖化への取り組みにもつなげられるでしょう。
6.コストを抑えられる
金属精製時のエネルギーを節約できれば、稼働時に必要な原油コストを抑えることが可能です。また、大量のスクラップをすべて廃棄処分にしようとすると、それなりにコストがかかります。
金属スクラップの買取をしてもらえれば、廃棄処分する量を減らせるため、処分にかかるコストを抑えられます。それどころか、買取額を支払ってもらえるため、収益にプラスすることができるでしょう。
買取されたスクラップの代表的な用途
買取されたスクラップの代表的な用途として次の3つが挙げられます。
- パーツ
- 製鋼の原料
- H鋼・棒鋼
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.パーツ
買取されたスクラップはリサイクルされて、様々な金属パーツの材料となります。買取されたスクラップが使用されているパーツは主に以下のとおりです。
- スチール缶
- バッテリー
- 鉄線・銅線
- 自動車・公共工事・ビル・住宅などの各種部品
- 室外機など
金属はどれだけリサイクルされても品質が低下しません。そのため、上記のとおり我々が使用している何気ない製品にも再利用された金属が使用されているのが特徴です。
2.製鋼の原料
製鋼原料は鉄の原料となる素材であり、製鋼メーカーから出荷されて、様々な製品の素材となる原料です。日本だけでなく、アジアの諸国にも輸出されています。
また、鉄線や鉄板、他金属のスクラップなども切断処理が実施され、製鋼原料として使用されています。
3.H鋼・棒鋼
H鋼は断面性能が良く、接合しやすいのが特徴で、梁に使用されることが多い素材です。棒鋼は手すりや階段、鉄筋コンクリートの構造に用いられる素材で、「四角」「六角」「丸型」といった断面で種類分けされます。
H鋼・棒鋼は基調な素材であり、橋梁といった構造材や船・建築の素材、高速道路の基礎杭にも活用されています。
スクラップ買取の注意点
スクラップ買取の注意点として次の3つが挙げられます。
- スクラップの売却費は「雑収入」にあたる
- 雑収入とは?
- 計上時の注意点
それぞれ詳しくみていきましょう。
スクラップの売却費は「雑収入」にあたる
スクラップの買取によって得られる売却費は本業以外の売上となるため、経理上では「雑収入」にあたります。スクラップの売却で得た収益を、雑収入として正しく処理していれば問題ありません。
しかし、きちんと処理されていないと、税務調査が行われ、問題となる場合があります。1度の取引額は微々たるものでも、複数回行うとかなりの金額になっている可能性があるからです。
このような問題を起こさないためには、計上漏れがないかしっかりと確認することが大切です。
雑収入とは?
「雑収入」とは、本業の売上額以外の収益で、それが少額で他の勘定項目に当てはまらない場合に該当する収入のことです。
スクラップの買取によって得られる売却費は雑収入の典型といえるでしょう。
計上時の注意点
雑収入はスクラップの売却費をはじめ、様々な収入が該当します。そのため、計上のズレが生まれやすく、管理も難しいです。
前述のとおり、計上漏れがあると税務調査が行われ、問題となる可能性があります。これらの問題を起こさないようにするには、少額でも領収書を発行してもらい、しっかりと管理しておくことが大切です。
また、雑収入の中には課税売上に該当しない取引などが含まれる場合もあるため、税金を計算する際にも注意しなければなりません。
スクラップ買取業者を選ぶ際の4つのポイント
スクラップ買取業者を選ぶ際のポイントとして次の4つが挙げられます。
- 対象金属のスクラップの買取有無
- 接客の質が高いかどうか
- 高価買取を掲げているか
- 買取手段が豊富かどうか
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.対象金属のスクラップの買取有無
金属スクラップには、銅スクラップや鉄スクラップ、アルミニウムスクラップなど、種類別に様々なスクラップがあります。スクラップ買取業者だから、すべてのスクラップを買取してくれると思いがちですが、買取業者ごとに買取対象のスクラップは決まっています。
必ずすべてのスクラップを買い取ってくれるわけではないため、買取業者を選ぶ際は、対象金属のスクラップ買取に対応しているかどうか確認するようにしましょう。
2.接客の質が高いかどうか
質問にしっかりと回答してくれているか、こちらのニーズをしっかりと聞き汲み取って暮れているかどうかも買取業者を選ぶ際には欠かせないポイントです。
問い合わせした際の対応に着目し、質の高い接客を行っているかどうか気にかけるようにしましょう。
3.高価買取を掲げているか
ホームページを確認し、高価買取を掲げているかどうか確認することも大切です。高価買取を心がけている業者である場合、優良企業である確率は高いといえますが、鵜呑みにしてしまうのはよくありません。
というのも、業者によって買取価格は違いますし、買取時の相場状況によって買取価格は変動するからです。そのため、できるだけ高値で買取したい場合は、高価買取を掲げていることを参考にしつつも、相場状況などを加味しながら、複数の業者から見積もり取って比較することが大切です。
4.買取手段が豊富かどうか
買取には「出張買取」「宅配買取」「持ち込み買取」といった方法があります。買取方法が複数あれば当然、選択肢が増えるため、取引がしやすいです。
したがって、買取業者を選ぶ際は、買取手段が豊富かどうかも確認しておきましょう。
まとめ
スクラップを買取してもらうメリットや買取業者を選ぶポイントについて解説しました。スクラップを買取すれば資源の再利用につながるため、環境問題への取り組める他、コスト削減や収益アップにもつなげられます。
しかし、スクラップには様々な種類があり、業者によっては買取対象外の場合もあります。そのため、当記事で紹介したポイントを参考にしながら、自社に適した業者を選ぶことが大切です。
当店は、鉄や非鉄スクラップの回収と高価買取を行っています。スクラップ買取でお困りの際は、ぜひ一度当店にご相談ください。
スクラップ価格ドットコムの高価買取の理由
- 高度な分析力で圧倒的な金属の回収率
これが高価買取の大きな理由例え「買取単価」が高くても、抽出した金属の量が少なければ買取価格は低くなります。自社工場の最新機器を使用し、精練分析・精製分析によって高い回収率を実現しています。 - 買取から販売まで自社一貫体制
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運営会社情報
商工中金 神戸支店
尼崎信用金庫 神戸東支店
古物証許可(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
自動車商(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
毒劇物一般販売業(神戸市191TA1023号)
産業廃棄物収集運搬業
飲食店営業許可
酒類販売業許可
貴金属全般(金・銀・プラチナ その他貴金属類)販売買取業
非鉄金属全般(アルミ・銅・ステンレス・真鍮 鉛 錫 その他非鉄金属類)販売買取業
レアメタル全般(ニッケル・コバルト・チタン タングステン 超硬 その他レアメタル類)販売買取業
貴金属地金販売買取業
宝飾品・ジュエリー販売買取業
アンティークコイン販売買取業
アンティーク家具・雑貨輸入販売業
ビンテージオートバイ・ビンテージカー輸入販売業
歯科用貴金属材料買取業
毒劇物一般販売業
カフェ・レストラン・バー等の飲食店の経営
1940年代 | 個人商店(新崎商店)として、新崎真悟が金属リサイクル事業を開始。 |
2002年 | 新たにレアメタルの取り扱いを開始。現代表 新崎 哲雄が有限会社エスアールシーを設立。 |
2005年 | 事業拡大に伴い、株式会社へ組織変更。 |
2007年 | 新たに貴金属リサイクル事業・地金取り扱いを開始。貴金属事業部:神戸ゴールドバンク発足。 |
2010年 | 超硬リサイクル事業部(超硬ドットコム)サービス開始。 |
2013年 | ニッケルコバルトリサイクル事業部(ニコニコメタル)サービス開始。 事業拡大のため、六甲アイランドに事業用地を取得。六甲アイランドベース開設。 |
2018年 | アンティーク家具・雑貨事業部(Kobe Antique Warehouse)サービス開始。 レアウイスキー、クラフトビール販売サービス開始。 |
2019年 | 歯科金属リサイクル事業部(シカキン)サービス開始。 |
2021年 | 本社を芦屋市公光町へ移転。春からビンテージウイスキー販売事業開始予定 |
鉄鋼ビルディング4階 S-07